マルボロでの大会2日目はラリーに向けて、T型フォードが会場に早朝から集まります。私たちはエントリーしていないのに、大会の雰囲気を撮影したくて会場に一番乗り。我がTを一番良い場所に駐車します。誰も文句言うどころか、続々と集まってくるTの中でも注目を浴びています。様々なカラーのTが当たり前のように集合しました。貴重なはずなのに、そこはさながら同窓会。愛しながら丁寧に乗り継がれているT。人間も古。でも心が豊かでおしゃれなオーナーの人々です。さていよいよラリーのスタート。旗が振られるわけでもなく、それぞれのTに乗り込んでなんとなくスタート。出口でT渋滞の中、列に割り込みました。大会関係者に呼び止められても「エントリーしてないからそこの駐車場に行くだけ」と言って会場を抜けました。大会側も「あはは」と笑って通してくれました。Tの列に混じって撮影終了。なんと大らかなNZ人。それにしても変な日本人。また数時間かけてクライストチャーチに戻り、Tを置いてから夕方から次なる目的地、秘湯を目指しました。
さて私は、モバイルの届かない秘湯マルイアスプリングスに2日間居ました。ここはローカルのNZ人はもちろん、世界の人々がこの温泉を求めてやってきます。日本人もその一部です。経営者は私もお世話になっている多賀子さんと松下氏。この地で20年弱、もちろん大変な思いをされて経営しています。多賀子さんは元から温泉旅館の娘。根っからのサービス業。とはいえインターナショナルなお客さんと従業員、保冷車を運転しての山道は今まで並大抵な苦労ではなかったでしょう。それを影、日向となってサポートしながら、常に新たな路を開拓し続けるのが人生のそして遊びのTATSUJIN松下氏。この方たちクライストチャーチからマルイアまではNZの路とは言え片道2時間半!ここで日本式「温泉」を根付かせたのですから・・・・。向学のため数十キロ離れたハンマースプリングスの温泉につかってみました。水着に着替えて向かうと、ブルーのプールがいくつもあります。それぞれに温度が異なり(日本人にはぬるい)温泉というより暖まったプールです。カップルが抱き合いながらプカプカイチャイチャ???これがNZの温泉事情です。夜は3人でこれからのマルイアについてお話。ちょっとお邪魔した私が、口を挟むのはおこがましいです。意見を求められましたが、経営者同士という立場からいくつか言ったものの、従業員の笑顔とお客さんの賑わいは宝物。これは多賀子さんの何よりの喜びでしょう。やっぱりサービス業はハードよりソフトです。
NZでこれからの事業のヒントを沢山いただきました。松下氏が大会参加のための熱烈ラブコールでたどり着いたNZでしたが、こんなあらたな可能性やヒント、そして事業家としてここで花開けそうな手ごたえを感じられるのは、松下氏や多賀子さんたちが苦労して築きあげられてきた信頼があるからこそです。日本で様々な立ち行かない問題を抱えながらドタバタと渡ったNZでしたが、異国で彼らが苦労して手に入れたものを使わせていただけるのですから、私はつくづくラッキーな人間であること、苦しみを理解し合える仲間がここにいることを感じました。もちろんここに一緒に遊び場をつくる夢をもってですよ。私のテイストがお役にたてたらもっとラッキーです。
昨日は松下氏と広大な自然の崖に腰を下ろし、この大地でのビジョンを語りました。今日は、彼が所有しているヘリコプターR44を操縦させてもらいながら秘湯マルイアからクライストチャーチまで飛びました。またこの自然を空から体験できました。マルイアからの道のりもヘリなら1時間、やっぱりワープですね。
NZ加藤記
最近のコメント